レーザー手術は、逆流している静脈に細いレーザーファイバーを挿入し、レーザーで静脈の内側を熱で焼いて閉塞させてしまう治療です。
レーザーで焼かれた静脈は数ヵ月かけて線維化して線のように細くなり、ストリッピング手術とほぼ同じ効果が得られます。皮膚を切らない穿刺法が基本ですが、膝周囲の皮膚を5mm程度切ってレーザーファイバーを静脈の中に入れる小切開法を行う場合もあります。
保険適応の下肢静脈瘤レーザー手術
当クリニックでは下肢静脈瘤の手術において、レーザー手術を導入致しております。従来の静脈抜去術と比べて下記のような利点があげられます。
保険適応前は自費で片脚約30万円でしたが、2011年1月より保険診療適用になりました!
2014年6月より、術後の皮下出血や痛みが少ない波長1470nmレーザーを新規導入しました。
2019年8月で1700例のレーザー治療実績があり、安心して日帰り治療を受けて頂けます。
最新のレーザー装置
当クリニックでは波長980nmレーザーと先端からレーザーが出るベアファイバーの組み合わせでレーザー治療を行ってきましたが、術後の皮下出血と痛みが約40%の頻度で出現していました。
今回導入した波長1470nmレーザーは、従来のレーザーよりも生体内の水に対する反応が強く、水を多く含む静脈を短時間で確実に焼灼することができます。
そして先端にプリズムがついて2か所のリングから360度全周性にレーザーが照射されるラディアル2リングファイバーは、常に静脈とファイバーが密着した状態で静脈を均一に焼くことができます。
波長1470nmレーザーとラディアル2リングファイバーの組み合わせによって、痛みや皮下出血がほとんどないレーザー治療が可能となりました。
手術の実施日について
下肢静脈瘤の手術は、決まった曜日、時間で実施しておりますので、ご注意下さい。
月曜日〜木曜日 午後15時〜
手術費用について
2011年1月から保険適応となって、3割負担で約45,000円、1割負担で約15,000円です。